ぼっけえきょうてえ

室井孝子

2012年07月02日 11:38

友達に誘われて
「ぼっけえきょうてえ」を聞きに行きました。

何のこと?
岡山弁でとっても怖いということ。
題も解らず、ただアナウンサーの徳永玲子さんが
語り部といことで興味しんしんで行ってみました。

話は岩井志麻子作で夏の夜の怪談話と思っていたら
いわゆる怪談ではなくて、昔はきっとこういうことはあって
いただろうと思わせられる怖い話でした。

貧しい家の子が女郎屋に売られて、物好きな男が
その女郎の身の上話を聞くという設定。

昔は間引きということがあっていて子供が生まれる前に
薬草で死産させられたり、生まれてすぐに口をふさがれたり
して殺すというもの。主人公は口をふさがれて川に流されたのに
2日間生きていたので親に助けられ、6歳より親の家業を手伝った。
親の家業はお産婆さん、それも間引き専門。
薬草で死産させる方法や口をふさぐなど子殺しの方法を話す。
気分が悪ったが話し口が上手で引き込まれてしまう。

極楽に行きたいという同僚を自殺に見せかけ殺すという場面は
胸に詰まった。きれいな目をしているから同僚は極楽に行ける
私は小さい時から間引きの仕事をしていたから地獄行き。
こちらから願って地獄に行くという場面で終わった。

友達と
胸が詰まったね。
昔はこんなことはきっとあってたよね。
今の時代に生まれてきてよかったね。
夕食は胸いっぱいで入らないかもねとなんていいながら
さっきの言葉を忘れたみたいに居酒屋で飲んで食べて・・・


間引きもされず頂いた命を大事にしなくては!